akiraの体操観戦記

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東京五輪男子代表決まる!全日本体操種目別選手権決勝!

東京五輪代表が決まる運命の全日本種目別選手権決勝、高崎アリーナに見に行ってきました。

東京五輪代表選考の凄まじさを感じる、凄い試合となりました。

 

まずは種目別枠争い!内村航平選手か米倉英信選手か!

米倉英伸選手が跳馬でヨネクラを前に僅かな弾みに抑え成功!15.400の高得点、2本目のヨー2も後ろ1歩に押さえて決め14.900。

2本平均15.150で30ポイントを獲得!通算ポイントを170ポイントに伸ばしました。

立つことすら難しい大技ヨネクラを全日本個人総合予選、決勝、NHK杯、全日本種目別予選、決勝と5試合連続で成功させ続けた米倉英信選手、素晴らしかったです。

そして、内村航平選手が登場する最終種目鉄棒で、杉野正尭選手が15.000!、橋本大輝選手が内村航平選手のお株を奪うようなカッシーナ~コールマン(E)の連続技を成功させ、着地大きな一歩を出しながらも15.133のビッグスコア!

北園丈琉選手も逆転代表入りを決定づけるような着地まで止める演技を決め、演技後涙を見せるなど、各選手が自分の限界を次々に超えてくるような演技の連続に会場全体が興奮で普段の試合と違うオリンピック代表選考独特の凄まじい雰囲気になっていきました。

その中で最終種目鉄棒の最終演技者、内村航平選手。

会場中、いや世界中が大注目する中、冒頭のブレットシュナイダー(H)を完璧に決め場内どよめき!続くカッシーナ、コールマン(E)も雄大

そしてアドラー1回ひねり(D)でまさかの振り戻るミス。

それでも減点を最小限に留め、伸身新月面宙返り降りの着地ズドン!ピタリと決めました!

じゅうぶんに世界レベルの凄い演技でしたが、演技後の内村航平選手に当然笑顔がなく、場内も暖かい拍手につつまれましたが、もともとぎりぎりのデッドヒートだった東京五輪の代表争いが一気に際どくなったので得点が待たれました。

得点は15.100!ブレットシュナイダーを決めたとはいえ、ミスがあったことを考えると高い得点、着地を止めて減点を最小限にしたことが、この得点につながりました!

世界ランキング1位の得点を0.2以内で上回りかつ2位の得点なので、20ポイントを獲得!これで内村航平選手も170ポイント、米倉英信選手と通算ポイントで並びました。

タイブレークルールだと、内村航平選手が上にくるはずですが、際どい選考になっているため、会場にいても内村航平選手が代表になったのか確信が持てず、場内騒然としていました。

 ニュース速報で内村航平選手代表内定の記事が出てましたが、場内で正式発表がまだだったので、どきどきしながら、その時を待ってました。

そしてついに代表選手が発表され!内村航平選手の名前が呼ばれました!

これで内村航平選手の北京、ロンドン、リオ、東京と4大会連続となるオリンピック出場が決まり、場内歓喜にわきました!

よかった!おめでとうございます!この時を待ち望んでいました!

 

そして橋本大輝選手、萱和磨選手に続く東京五輪男子団体の代表、残りの2枠に谷川航選手と北園丈琉選手が決まりました!

谷川航選手は、NHK杯の時点で個人総合3位。得意のゆか、跳馬、つり輪は日本にかかせない戦力!今日も平行棒で14.900を出すなど貢献点を上積み、見事代表入りとなりました。

 そして北園丈琉選手、全日本個人総合選手権予選では1位の得点、しかし全日本個人総合選手権決勝の鉄棒で落下したときに靭帯損傷の怪我をしてしまい、代表入りが危ぶまれました。それでもNHK杯で、急激な回復を見せ9位に踏みとどまり、全日本種目別選手権、予選、今日の決勝と神がかった演技を連発し、貢献点を爆上げ!逆転で代表入りを果たしました!

これから日本のエースになってくるであろう18歳の北園丈琉選手、東京五輪に絶対に出るんだという思いの強さを感じる演技、感動しました!

最強の団体メンバーが決まったと思います!

この4人ならロシアや中国に勝てる!

東京五輪が楽しみです。

 

 種目別選手権結果

男子ゆか

優勝 南一輝選手(仙台大学) 15.300(D6.5 E8.800)

2位 白井健三選手(日本体育大学教員) 15.133(D6.9 E8.233)

3位 土井陵輔選手(日本体育大学) 14.966(D6.7 E8.266)

 

優勝の南一輝選手、アップからまるで踊るかのような軽やかな余裕のある実施をしてて凄さを感じました。

ルドルフハーフ、シライ2、高さと余裕ありすぎますね!

最後の後方3回ひねりの着地もピタリ!凄かった!

 

2位の白井健三選手、リ・ジョンソン、伸身新月面宙返りと完璧でした!

シライ2は1歩だしたものの、ひねり不足のない実施よかったです!

最後に後方3回半ひねり(E)も余裕があってよかったです!

勢いのある演技戻ってきましたね!

 

3位の土井陵輔選手、リ・ジョンソン、シライ2、前方2回ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)、後方3回半ひねり(E)、後方3回ひねり(D)

足の強さを感じる演技!大学2年期待の若手選手!強かったです!

 

あん馬

優勝 市口大和選手(鹿屋体育大学クラブ) 15.766(D6.6 E9.166)

2位 千葉健太選手(セントラルスポーツ) 15.033(D6.2 E8.833)

3位 谷川翔選手(セントラルスポーツ) 14.966(D6.7 E8.266)

 

優勝の市口大和選手、前半のハイライトの演技となりました!

15.766の超高得点、あん馬でこんな超高得点初めて見ました!

オリンピックでも優勝しちゃうんじゃないかという減点のない演技、会場盛り上がりました!素晴らしい!

 

2位の千葉健太選手、得意種目ながらも長年苦しむことの多かったこの種目、ついに会心の演技見せてくれました!

千葉健太選手ならではのスピード感と勢いのある旋回、素晴らしかった!

 

3位の谷川翔選手、開脚旋回存分に魅せてくれました!

降りでバランスを崩しかけましたが最後まで持っていきました!

Dスコア6.7は出場選手中最も高い得点ですね。

 

つり輪

優勝 神本雄也選手(コナミスポーツ) 15.166(D6.4 E8.766)

2位 高橋一矢選手(徳洲会体操クラブ) 14.900(D6.3 E8.600)

3位 長野託也選手(徳洲会体操クラブ) 14.866(D6.3 E8.566)

 

優勝の神本雄也選手、つり輪力強くていい演技でした。オニールからのほん転中水平、しっかり決めました!伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!

得点が出た時の喜びの咆哮がよかったです!

 

男子跳馬

優勝 米倉英信選手(徳洲会体操クラブ) 15.150

 1本目15.400(D6.0 E9.400)

 2本目14.900(D5.6 E9.300)

2位 作本淳哉選手(静岡産業大学) 14.783

 1本目14.566(D6.0 E8.866)

 2本目15.000(D5.6 E9.400)

3位 蟹谷日陽選手(日本大学) 14.516

 1本目14.700(D5.6 E9.200)

 2本目14.333(D5.2 E9.133)

 

優勝の米倉英信選手、ヨネクラを前に僅かな弾みで抑え決めてきました!

ヨー2も後ろに1歩、いい跳躍でした。

内村航平選手と種目別枠をめぐって激しい闘いを繰り広げているのを会場中が知っているので、大注目の中の演技、この中でのいい跳躍素晴らしかった!

思えば米倉英信選手がレベルの高いミスのない演技をし続けて、内村航平選手と代表争いを繰り広げてくれたので、代表争いが白熱して、日本の体操のレベルの高さを世界に知らしめることになりました。

まだワールドカップでの代表入りの可能性も残っているので、これほどの凄い選手、頑張って代表になってほしいと思います!

 

平行棒

優勝 田中佑典選手(コナミスポーツ) 15.400(D6.0 E9.400)

優勝 杉本海誉斗選手(日本体育大学) 15.400(D6.5 E8.900)

3位 カルロス・ユーロ選手(朝日生命) 14.966(D6.4 E8.566)

 

平行棒は同点優勝となりました。

優勝の田中佑典選手、美しすぎる演技

マクーツ(E)、ヒーリー、美しい実施で流れるように決めました。

まるで時が止まっているかのように美しい倒立を存分に魅せてからの後方屈伸2回宙返り(D)の着地ピタリ!鳥肌が立つような演技、どうだといった感じのガッツポーズ!

素晴らしかった!

 

同じく同点優勝の杉本海誉斗選手、ササキ、バブサー(E)と高さのあるダイナミック演技、最後の前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)の着地ピタリ!

嬉しさを爆発させるようなガッツポーズと咆哮がよかったです!

凄かった!

 

鉄棒

優勝 橋本大輝選手(順天堂大学) 15.133(D6.7 E8.433)

2位 内村航平選手(ジョイカル) 15.100(D6.6 E8.500)

3位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ/鹿屋体育大学大学院) 15.000(D6.5 E8.500)

 

優勝はなんと橋本大輝選手、アップからカッシーナ~コールマン(E)の連続を軽々と成功させていて、この男からは底知れない凄さを感じますね。

本番の演技でもカッシーナ~コールマン(E)の連続、伸身トカチェフ(D)~リンチ(D)の連続を成功、組み合わせ加点0.4を稼ぐ演技、内村航平選手のDスコア6.6を上回るDスコア6.7の構成凄かった! 着地の大きな一歩あっても15.133ってことは、止めていれば一体どれほどの得点が出るのか、可能性無限大ですね。

 

2位の内村航平選手、冒頭でも書きましたが、よくぞここまで超大技ブレットシュナイダー(H)含む、超絶演技を成功させ続けてくれたと感動します。

今日は振り戻りのミスありましたが、それでも15.100と高得点!

代表入りを分けることになったのは内村航平選手がこだわり続けた着地!この土壇場でピタリと決めて素晴らしかった!

 

3位の杉野正尭選手、団体の代表入りに近いところにいたので、難度を上げて勝負をかけた攻めの演技、素晴らしかった!

コスミックひねり、コバチ~コールマン(E)の連続、本当にきれいに決めました!

着地も決めてガッツポーズ!

日本には、まだこんな選手もいるんだぞと世界に知らしめたと思います!

凄かった!

 

東京五輪代表が決まる全日本種目別選手権、後半になるほど、どんどん神がかった演技が連発されて、雰囲気が凄かったです。

これがオリンピック選考の凄まじさなのかと感じました!

人間に限界はないと思わせてくれる、体操競技の真骨頂素晴らしかったです!

東京五輪代表に決まった。橋本大輝選手、萱和磨選手、谷川航選手、北園丈琉選手、そして内村航平選手、おめでとうございます!

代表が決まる特別な瞬間に立ち会えて嬉しいです!体操ファンやっててよかったー!感無量です!

 東京五輪、全力応援します!

がんばれニッポン\(^o^)/