ワールドカップの出場権をかけた体操個人総合スーパーファイナル、今年も行われました。
去年から行われているこの大会、去年は、勤労感謝の日の祝日に行われたので、観に行きやすかったのですが、今年開催の11月8日(金)は平日、18時10分試合開始ということで、仕事中に抜けてなんとか観に行きたかったのですが、アクシデントもあり生観戦を断念。BS日テレのテレビ放送を見ました。
7時から9時まで、前半3種目はディレイ放送で、跳馬からは生放送に切り替えての放送。テレ朝が世界選手権を当たり前のようにディレイ放送し続けたことを考えると、BS日テレがスポーツ中継の基本である生放送をやってくれたのは良かったです。
北園丈琉選手や三輪哲平選手といった2班の注目選手の演技もちゃんと映してくれてましたね。
今回のスーパーファイナルは、6種目合計Dスコアが35.0を下回った選手は合計得点から0.5減点となる内規が課されました。
この内規によって明暗が別れましたね。
優勝 橋本大輝選手 86.031 D35.0
2位 萱和磨選手 85.665 D35.7
3位 武田一志選手 85.364 D35.0
4位 野々村笙吾選手 85.199 D34.7 内規で-0.5減点
5位 三輪哲平選手 85.199 D35.3
6位 北園丈琉選手 85.165 D35.1
7位 谷川航選手 85.097 D35.5
8位 千葉健太選手 84.230 D35.5
9位 杉本海誉斗選手 84.065 D33.8 内規で-0.5減点
10位 山本翔一選手 83.298 D35.0
11位 谷川翔選手 82.031 D34.2 内規で-0.5減点
12位 柚木健太郎選手 81.031 D34.2 内規で-0.5減点
優勝は橋本大輝選手。
4月の全日本選手権では、Dスコア33.6だった橋本大輝選手。
その後の大会でカッシーナなど大技を入れていきDスコア34.6にアップ。今大会はあん馬のDスコアをさらに上げて、35.0にまでDスコアを上げて挑みました。
そのあん馬、アイヒホルンを新たにプラスして、6.5のDスコアの予定でしたが、14.733の最高点ながら、予定のDスコアが獲得出来ず、合計Dスコア35.0には届かないかと思いましたが、最終種目の鉄棒、カッシーナ、コールマンをダイナミックに決めた直後、伸身トカチェフ(D)~トカチェフを連続で行い、組み合わせ加点0.1を追加。
着地も完璧に決めて、14.833の最高点。Dスコアも6.3にアップし、6種目合計Dスコアは減点のない35.0をクリアしました。
途中で予定通り技を実施出来なくても、他の種目のDスコアを上げてペナルティを回避してくるとか、とてつもない選手ですね。
シュツッドガルド世界選手権で抜群の評価をうけて、ブレイクした橋本大輝選手。
その勢いと実力は本物です!優勝おめでとうございます!
2位に萱和磨選手。
世界選手権で日本チームを救う活躍をした失敗しない男、萱和磨選手。
このスーパーファイナルもノーミスの演技流石でした。
最終種目鉄棒で萱和磨選手の得点が橋本大輝選手に届かなかった瞬間、どよめきがおきましたね。
ワールドカップでは、持ち味の失敗しない勝負強さがなにより重要になってくるので、ワールドカップでは、やってくれることでしょう!
3位に武田一志選手。
武田一志選手は、4月の全日本では、Dスコア34.0だっったので、このスーパーファイナルに合わせて1.0もDスコアをアップさせてきたことになりますね。
それでいて、この順位は凄いです。
鉄棒の演技が放送に映りましたが、コールマンも決めて素晴らしかったです。
4位に野々村笙吾選手。
Dスコアが34.7に留まってしまったので、-0.5の減点を受けて85.199。
この内規がなければ85.699で2位の得点が出ていただけに、この内規の影響を一番受けてしまいましたね。
跳馬でロペス(D5.6)を回避してドリッグス(D5.2)にして着地ピタリでした。
もしロペスを跳んでいれば内規の減点は回避出来たと思いますが、この技で過去に怪我もあっただけに、ギリギリの判断だったでしょうか。
平行棒の演技は、持ち味の流れるような美しい演技、素晴らしかったです。
5位に三輪哲平選手。
平行棒15.00、鉄棒14.033は内容十分で凄かった。14.833の最高点が出た跳馬も放送してほしかったです。
去年は高校生にして、この大会で2位になってワールドカップに出場した三輪哲平選手。これからに期待大の選手です。
6位に北園丈琉選手。
全日本ジュニア、茨木ゆめ国体とどんどん難度が上がっていく北園丈琉選手の成長を見てきて、注目していました。
この大会も4種目目終了時で、暫定トップになるなど、凄かったです。鉄棒もカッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ、トカチェフ、チェコ式車輪と決めて凄かったのですが、13.900と思ったほど得点が伸びなかったのと、床のラインオーバーが惜しかったです。
高校2年生にして、上位と僅差のこの得点はやはり実力を感じますね。
頑張ってほしい!
世界選手権メンバーの谷川航選手は7位。
ブラニクを跳ぶなど、世界選手権で痛めた足は回復してきたところを見せてくれました。Dスコア35.5は流石。
千葉健太選手は8位。
あん馬で落下があったとのことですね。今シーズン苦しんでますが、Dスコア35.5はかなり挑戦してきてますね。4月の全日本はDスコア34.7だったので、かなりアップさせてきました。
実施が美しい選手なので、ミスがなくなれば凄いことになりそうです。
NHK杯王者の谷川翔選手は、あん馬で2回の落下が響き11位。
世界選手権で足を痛めた影響あるでしょうか。
全日本団体では、いい演技見せてほしいです。
一発勝負のスーパーファイナルは、緊張感ありましたが、世界選手権の活躍で勢いのある橋本大輝選手が優勝!同じく世界選手権で大黒柱の活躍をした萱和磨選手が2位でワールドカップ出場決定。
おめでとうございます。
ワールドカップでも優勝狙って頑張ってほしい!
そして本日、内村航平選手が主催して、3月18日(水)に行われる「KOHEI UCHIMURA CUP 2020」のオフィシャルHP先行チケット販売が行われましたね。早くもアリーナ席までが売り切れてますね。流石です。
大会公式サイト http://uchimura-kohei.com/cup2020/
日曜日の全日本団体選手権、今日出場した選手達も各所属チームで、団体戦日本一をかけて戦いますね。
私も日曜日は観に行って応援します!
最高の演技、見せてほしい!
頑張れニッポン\(^o^)/