2018世界体操選手権ドーハ大会、男子個人総合決勝が行われました。
個人総合結果
優勝、アルトゥール・ダラロヤン選手(ロシア) 87.598
2位、肖若鵬選手(中国) 87598
3位、ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア) 86.331
4位、孫偉選手(中国) 85.898
5位サミュエル・ミクラック選手(アメリカ) 85.273
6位萱和磨選手(日本) 84.765
7位白井健三選手(日本 )84.531
優勝はロシアのアルトゥール・ダラロヤン選手。
4月のワールドカップ東京大会に出場し4位だった選手ですね。
東京体育館で見ていた我々は、実は世界チャンピオンの演技をあの時、見ていたということになりますね。
2位は昨年の世界王者、肖若鵬選手(中国)。
ダラロヤン選手と同点でしたが、タイブレークで2位となりました。
3位はロシアのニキータ・ナゴルニー選手。
床の後方3回宙返り(H)が凄かった。
4位は中国の孫偉選手(中国)。
近年の中国選手では珍しいがっしりしたオールラウンダーです。
5位にサミュエル・ミクラック選手(アメリカ)。
随所で着地が見事、得意の鉄棒でのミスが痛かった。
笑顔がさわやかですね。
萱 和磨選手が6位。
ブスナリ(F)を抜いたとはいえ、ほぼ完璧な演技、見事にミスなく戦い抜きましたが、メダル争いには加われず。
白井健三選手が7位。
あん馬で12.533と減点が厳しかったです。
得意の床、跳馬ではさすがの1位!
それでもロシアのアルトゥール・ダラロヤン選手とは床0.1、跳馬で0.033の僅差に迫られてしまい。
いつものように得意種目で大差をつけることが出来ず。
新しく入れた平行棒のマクーツ(E)の肘曲がりのミスもありましたが、大きなミスなく戦い抜きました。
日本の2選手、気迫の演技で頑張りましたが、上位の海外勢が強すぎてメダル争いに加われない、厳しい展開となりました。
ロシア選手の金メダルは、1999年天津世界選手権のニコライ・クリュコフ選手以来とのこと。
オリンピックを含めると、2000年シドニーオリンピックのアレクセイ・ネモフ選手以来とのこと。
あの頃のロシアはエレガントで強かった。
団体の強さといい、あの頃の強いロシアが戻ってきましたね。
中国と同じく日本勢の強力なライバルになりますね。
松岡修造さんが「このレベルの高い、海外選手がこんなに強い中で、内村航平さんはどうやって6連覇したんですか?」と思わず言ってましたが、それほど海外勢の強さが際立ってましたね。
6連覇を成し遂げている内村航平選手の偉大さが改めてわかりますね。この世界の大舞台で、いつも神がかった演技を連発して大差で圧勝、異次元とまで言われた強さでした。
今回も直前の足の怪我がなく個人総合にも出場出来ていたら、優勝していたと思います。個人総合は日本が伝統的に強く、内村航平選手の6連覇の前にも冨田洋之選手や塚原直也選手といった日本のエース達が必ずメダルをとっていたので、世界選手権で日本選手がメダルを取れなかったのは23年ぶりとのこと。
厳しい結果となりましたが、やりきった手応えと、課題がより明確になったので、頑張ってほしい!