akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2017豊田国際体操競技大会2日目

2017豊田国際体操競技大会、今年も豊田スカイホールまで見に行ってきました。




会場では世界選手権のメダルや日本代表ユニフォームの展示、地元のお店がお土産を販売していて、賑わってました。

近年では、日本で唯一の国際大会ということで、貴重な大会です。
世界選手権の日本代表は全員出場、世界でもトップクラスの選手が出場したりとレベルの高い大会となっています。

今年は特に女子の海外選手が強力な布陣。世界選手権個人総合銀メダリストのエリザベス・ブラック選手(カナダ)、銅メダリストのエレーナ・エレミナ選手(ロシア)、リオ五輪種目別平均台の金メダリストのサンネ・ウェイハース選手(オランダ)、そしてフランス、ドイツもエース級の選手が出場と、よくこれだけビッグネームの選手が呼べたなという豪華な顔ぶれとなりました。


今日は種目別の後半の演技が行われました。


男子跳馬

優勝 白井健三選手(日本) 14.750 1本目14.900(D5.6、E9.3)、2本目14.600(D5.2、E9.4)
2位 安里圭亮選手(日本) 13.812 1本目14.175(D6.0、E8.475)、2本目13.450(D5.6、E8.150)
3位 ジェレミー・バーソロメウス選手(カナダ) 13.625 1本目14.250(D5.2、E9.050)、2本目13.000(D4.0、E9.0)
4位 エバン・クルス選手(カナダ) 13.625 1本目(D4.0、E9.150)、2本目12.675(D4.4、E8.575)
5位 サイードレザ・ケイハ選手(イラン) 10.600 1本目11.600(D4.0、E7.9)、2本目9.600(D2.4、E7.5)
OPEN 佐藤巧選手(日本) 14.487 1本目14.600(D5.6、E9.000)、2本目14.375(D5.2、E9.175)

白井健三選手(日本)が優勝。
1本目はシライキムヒフン。着地が僅かに跳ねるも安定感のある実施、着地の腰の位置も高く、素晴らしかった。14.900(D5.6、E9.3)

2本目はドゥリッグス。足を閉じた状態での着地ピタリ!余裕があり、素晴らしい実施でした。14.600(D5.2、E9.4)
モントリオール世界選手権跳馬の金メダリストである白井健三選手が洗練された高さのある跳躍、素晴らしかったです。決定点14.750。

安里圭亮選手(日本)が2位。
1本目はリ・セグァン。短い助走から最高難度の跳躍、迫力ありました。着地乱れてラインオーバー、惜しかったですが、なんとか立ってきました。14.175(D6.0、E8.475)
2本目はヨー2を実施。凄い高さがありましたが、着地で勢い余って転倒。
これも惜しかった。13.450(D5.6、E8.150)
スピードと高さ迫力はさすがスペシャリストという跳躍でした。決定点13.812。

オープン参加で順位は付かなかったですが、佐藤巧選手(日本)が1本目にロペス14.600(D5.6、E9.0)。

2本目に前転飛び伸身前方宙返り2回ひねり14.375(D5.2、E9.175)。

素晴らしい実施でまとめて、2位に相当する高得点でした。決定点14.487

平均台

優勝 サンネ・ウェイハース選手(オランダ) 14.100(D6.1、E8.0)
2位 メラニー・デジュスス・ドスサントス選手(フランス)
                            13.700(D5.7、E8.0)
3位 寺本明日香選手(日本)          13.600(D5.3、E8.3)
4位 リーケ・ウェイハース選手(オランダ)   13.300(D5.0、E8.3)
5位 エリザベス・ブラック選手(カナダ)     13.233(D5.5、E7.733)
6位 マリヌ・ボワイエ選手(フランス)       13.200(D5.7、E7.5)
7位 エレーナ・エレミナ選手(ロシア)      13.066(D5.3、E7.766)
8位 サラ・フォス選手(ドイツ)           12.633(D5.1、E7..533)
9位 杉原愛子選手(日本)             12.366(D5.7、E6.666)
OPEN 刀根綾菜選手(日本)            11.433(D4.8、E6.633)


優勝は、サンネ・ウェイハース選手(オランダ)。
ロンダート~後転跳び上がり~ウルフとび一回ひねり流れるように決めました。

片足水平2回ターンでバランスを崩し、台を掴むミスがありましたが、落下はせず耐えました。
それ以降の演技は、少しのふらつきもなく素晴らしかったです。
見せ場のターン3連続もきれいに決めました。
珍しいアウエルバッハ降りを決めて笑顔のフィニッシュ。
ミスはありましたが、個性的な構成の演技を美しい実施。リオ五輪種目別金メダリストの実力、存分に見せてくれました。14.1(D6.1、E8.0)

2位は、メラニー・デジュサス・ドスサントス選手(フランス)。
軽やかで次々に技を決めて、安定感ありました。後方かかえ込み2回宙返りの着地はピタリ!

13.7(D5.7、E8.0)

3位は寺本明日香選手(日本)。
ふらつきもほとんどなく、技にキレがあって安定感がありました。降り技に得意の後方宙返り3回ひねり降り。横に1歩動きましたが凄かったです。13.600(D5.3、E8.3)

4位は、リーケ・ウェイハース選手(オランダ)。
優勝したサンネ選手の双子のお姉さん、片足水平ターンをきれいに決めて、ふらつきありませんでした。さすが平均台の強化が進んでいるオランダの選手です。

5位は、エリザベス・ブラック選手(カナダ)。
今年の世界選手権がモントリオールで行われ、躍進著しいカナダのエースブラック選手、世界選手権個人総合銀メダリストのダイナミックな演技さすがでした。
13.233(D5.5、E7.733)

注目のエレーナ・エレミナ選手(ロシア)は7位。
強豪ロシアの期待の若手選手。今年の世界選手権では、個人総合銅メダルを獲得しました。
2年前の国際ジュニアにも出場、2年ぶりの来日ですね。
ふらつきなく淡々と技をこなして安定感ある演技見事でしたが、台を掴むミスがありました。
ミスに見せずに何事もなく演技を続けるところがさすがでしたがやはり減点ありました。13.066(D5.3、E7.766)

日本の杉原愛子選手は、オリジナルの足持ち2回ターンで落下。
挑戦してきましたね。その後の演技は、前方かかえこみ宙返りがやや低かったですが、降りまで見事にまとめました。12.366(D5.7、E6.666)。

日本の刀根綾菜選手は、オープン参加で1人目に登場。
落下ありましたが、この地元の国際大会で、堂々とした演技素晴らしかったです。

11.433(D4.8、E6.633)。


平行棒

優勝 谷川航選手(日本) 14.750(D6.0、E8.750)
2位 白井健三選手(日本) 14.000(D6.2、E7.8)
3位 エバン・クルス選手(カナダ) 13.175(D5.4、E7.775)
4位 フィリップ・ヘルデル選手(ドイツ) 12.850(D6.0、E6.850)
5位 クレー・ザカリー選手(カナダ) 11.425(D5.5、E5.925)


谷川航選手(日本)が優勝。
棒下ひねりで倒立まで上がりきらない箇所がありましたが、バブサー(E)は本当に跳んでいましたね。切り返しで空中で加速するところが迫力満点。
そして、なんといっても着地!
前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり降りを吸い込まれるようなやわらかい微動だにしない着地!インパクトありました。14.750(D6.0、E8.750)

白井健三選手(日本)が2位。
棒下ひねりでややふらつき、ベーレ(D)後の振り上がりが詰まりましたが、大きなミスは見せませんでした。
解説の池谷さんによると、新しい技を入れてDスコアを6.2に上げた演技だったとのこと。
世界選手権が終わったばかりなのに、もう難度を上げた演技構成に挑んでいるとは、白井健三選手の上を目指す姿勢、素晴らしいです。
14.000(D6.2、E7.8)

ドイツのフィリップ・ヘルデル選手は4位。
なかなかいい演技を見せていましたが、最後の前方かかえこみ2回宙返り降り(E)で尻もち、軽々と実施する選手が多いですが、ラストに前方の降り技は、やはり難しさがありますね。

女子床

優勝 村上茉愛選手(日本) 14.333(D5.8、E8.533)
2位 杉原愛子選手(日本) 13.266(D5.5、E7.766)
3位 サラ・フォス選手(ドイツ) 13.033(D4.9、E8.133)
4位 ジュリエッタ・ボシュ選手(フランス) 12.933(D4.9、E8.033)
OPEN 刀根綾菜選手(日本) 12.500(D4.6、E7.900) 


村上茉愛選手(日本)が優勝。
シリバス(H)、伸身ダブル(F)と見事に決め、高さと余裕がありました。
ラストのかかえ込み2回宙返りは、着地ピタリ、場内からどよめきが上がりました。

さすが世界選手権種目別床金メダリストの演技でした。
14.333(D5.8、E8.533)

杉原愛子選手(日本)が2位。
スピード感のある安定した演技素晴らしかったです。13.266(D5.5、E7.766)

サラ・フォス選手(ドイツ)が3位。
屈伸月面、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返りと大技2発見事に決めました。
ロシア、フランス、カナダと名だたる選手を抑えて、ドイツのサラ・フォス選手いい演技光ってました。

13.033(D4.9、E8.133)

鉄棒

優勝 宮地秀享選手(日本) 14.200(D6.0、E8.2)
2位 白井健三選手(日本) 14.125(D5.9、E8.225)
3位 フィリップ・ヘルデル選手(ドイツ) 11.900(D5.3、E6.6)

宮地秀享選手(日本)が優勝。
伸身ブレットシュナイダー(I)成功!
ブレットシュナイダー(H)は抜いてきました。
カッシーナ(G)、コールマン(E)、コバチ(D)と立て続けに成功。
コバチ(D)でややバーに近づき肘が曲がりましたが、大きなミスにはせずに車輪を回し演技を立て直し、ラストの伸身ムーンサルトの着地は独特の高い軌道を描き、着地僅かに弾む程度に抑えました。
アップで落下していたので、どうかなと思ったのですが、さすがの勝負強さですね!14.2(D6.0、E8.2)

白井健三選手(日本)が2位。
最終演技者として登場。ヤマワキ(D)、屈伸コバチ(E)、ヴィンクラー(F)、コバチ(D)と多種多様な手離し技を成功!
伸身新月面の着地も僅かに動く程度に抑えて決めました!
今年の世界選手権では、個人総合銅メダルを獲得、成長著しい白井健三選手、この豊田国際の最終演技にふさわしい貫禄すら感じる堂々とした演技、素晴らしかったです。
14.125(D5.9、E8.225)

カナダのクレー・ザカリー選手、背面車輪で片手が外れるミスがあり危なかったですが、伸身トカチェフ、シュタルダー伸身トカチェフ、シュタルダートカチェフトカチェフトカチェフ系のオンパレードでした。

豊田国際体操競技大会、女子は世界のメダリストを含む豪華な海外選手達による、世界の技がたくさん見れました。
それに対して、村上茉愛選手、杉原愛子選手、寺本明日香選手といった日本選手が堂々とした演技を見せてくれていたので、躍進著しい日本女子の強さも見せてくれました。

男子は、海外勢が例年に比べても強い選手が来ていなかったので、日本勢が表彰台ワンツーフィニッシュを連発しました。
白井健三選手、谷川航選手と今年躍進著しい若い力の活躍!宮地秀享選手、安里圭亮選手という超大技を使うスペシャリストの活躍と日本勢の強さを世界に存分に見せつけてくれました。

豊田国際は一年を締めくくる国際大会、今年も見にこれて、選手達の素晴らしい演技を見れて満足しました😄
選手達が地元の体操クラブの子供達と手を繋いで場内を行進したり、ファンと選手達の距離が近いというか、暖かい大会だと感じるので、毎年続けていってほしいです。
来年も東京五輪に向けて体操ニッポンの活躍、応援したいと思います❗
頑張れニッポン\(^o^)/